2015年11月12日木曜日

IDCFクラウド西日本リージョンがオールフラッシュだと言うので検証してみたら神速だった

IDCFクラウド西日本リージョンがリリースされました。
このブログでも既にレイテンシについて取り上げました。
http://cloudyarouze.blogspot.jp/2015/11/idcf.html

今回はオールフラッシュというDisk性能について迫ってみました。
結論から言うと、速すぎ。爆速とか言っててごめんなさい。神速でした。
これを500円で提供してしまうのは本当にクラウド業界にとって良い事なのだろうか?
と余計な心配をユーザにさせてしまうくらい速いです。
これが出来るし、やってしまうのがIDCFクラウドなんですよね。
ほんと他のクラウドと違っていて尖ってて面白いです。

今回はread性能をhdparmで確認する簡易的な性能測定しかしていないです。
なのでこの記事を鵜呑みにせず、是非ご自身で反証をして頂きたい。
クーポンもついてきて無料で試せますし、触った事無い方は是非触って確認してほしいです。
また、writeも確認出来るような形で是非性能測定をしてみてほしいです。(丸投げ)

各クラウドでインスタンスはミニマムなものを選択しています。
比較はhdparm -tを5回で行いました。(間にioctlしてません)
その結果、read速度は以下のようになりました。

GCP(標準) 12.8MB/sec
GCP(SSD) 233.39MB/sec
GMO ALTUS 67.428MB/sec
AWS(汎用SSD) 81.17MB/sec
IDCFクラウド東日本リージョン 209.786MB/sec
IDCFクラウド西日本リージョン 609.334MB/sec

元々東日本リージョンでもGCPのSSDと同じくらいの性能は出てたんですが、
西日本リージョンでは影すら踏めない値が出てしまいました。
何度も時間を変えて繰り返しやりましたが、ばらつきがあるものの、
IDCFクラウドの西日本リージョンは最低でも300MB/secは出てました。
なので、本当にこれだけの速度差があるのだと思います。
GCPの標準Diskは冗長してるので速さ比較して判断するものではないですが
しかし、想像以上に遅いですね。みんなLocalSSDを使いたがる理由がわかります。

この部分だけで単純比較してもクラウドの優位性は影響しないと思っています。
例えばAWSで言えば暖機させる事でさらに性能が出ますし、GCPはcpuがボトルネックでDisk性能が上がりきってないと思います。
bufferだけでなく実際に-Tオプションを使用してcache補正する事でも変わる事もあるかと思います。
そのクラウドにとって最適な状態で行わず、あくまでインスタンス立ち上げ直後のデフォルトの状態を使っています。
また負荷のピークタイムもクラウドによって違うので一概に言えません。
なので、是非ご自身のやり方で、そしてご自身の目でもご確認頂くのが良いと思います。
新規アカウント登録すれば500円のクーポンがついてきますので、是非試してみてください。
http://www.idcf.jp/cloud/

それでは、よいクラウド構築を。

2015年11月10日火曜日

東京からIDCFクラウド西日本リージョンを触ってみた

久々のエントリーです。
IDCFクラウドに待望の西日本リージョンが誕生しました!

先週から触れていた(ステルステスト?)んですが、本日公式発表がありました。
これでやっとIDCFクラウド内でディザスタリカバリ環境を構築したり、
ロケーションを分けて対応をするといった事ができるようになりました。

注目なのは西日本リージョンはDiskが爆速でオールフラッシュ仕様との事。
これは結果によっては東で作るより西で作った方が速くなる可能性がありそうです。
というわけで、やはり気になるのは東京からのレイテンシ。
簡易的ですが早速測ってみました。

AWSの東京リージョンから64byteのpingを100回打って応答速度をみてみました。
東日本リージョン 平均 5.67msec
西日本リージョン 平均15.247msec
東日本→西日本 平均 22.969msec
ちなみに千葉のローカル環境からpingを打った応答速度も殆ど変わりませんでした。
なので、東京からだと約10ミリ秒程度差があるようです。

ちなみに、AWSの東京リージョンから他のロケーションだと、
GCP アジアパシフィック 平均35.315msec
GMO ALTUS東京リージョン 平均2.899msec
という感じですので、さすがに東京と比べると地理的にレイテンシが高くなりますが、
それでも10ミリ秒程度。逆にGCPで気にならない方は全く気にならないと思います。

AWSのシンガポールリージョンからだと東日本の方が早い結果になりました。
地理的に近いから~的な話よりも経路の問題が大きいようですね。
東日本リージョン→シンガポール 平均71.217msec
西日本リージョン→シンガポール 平均80.635msec

ちなみに他のロケーションからですと、
GCP アジアパシフィック→シンガポール 平均217.345msec
GMO ALTUS東京リージョン→シンガポール 平均78.094msec
という感じで、シンガポールに対しては東日本リージョンが1番早い結果になりました。

10ミリ秒程度の差であれば、Diskの速度を考えると
西日本で作った方が早くなりそうですね。
今は未だオープンしたてで人が増えたらどうなるかわかりませんが、
この感じだとかなり期待出来るんじゃないでしょうか。
あ、ちなみに起動はIDCFクラウドですので勿論20秒仕様で爆速でした。

現在、DRに必要な機能がIDCF内では殆ど完結しないので、
DR設計にはRoute53等、別の何かを考える必要がありそうです。
早くDNSにFailover機能や重みづけでのバランシング機能が付くと良いですね。
あと、オブジェクトストレージのエンドポイントが西日本には無いようです。
S3との互換性は高いので当分はS3が良い感じでしょうか。
もしくは無料枠もありますし、東日本リージョンで我慢ですね。

次は西日本リージョン噂の爆速ディスクに迫る検証をしてみたいと思います。

それでは、よいクラウド構築を。